中村英人|分子地球生物学
有機地球化学・分子地球生物学を専門とし、生物がつくる有機物と地球環境の関わりを研究しています。地層や化石に残る有機物から過去の環境や生態系を復元するとともに、有機物の生成から保存、変化、分解に至る過程を調べ、地質時代の炭素循環の理解を目指しています。
コンテンツ
ニュース2022/3/2 20:312026/5/4 18:53私たちの研究アプローチ
🌍 陸上の植生と生態系を復元する
恐竜が生きていた時代、植生は時代や地域によってどのように異なり、移り変わってきたのでしょうか。どのような植物が分布していたのかを調べ、森林の構造や景観の移り変わりも捉えることを目指しています。地層に残る有機物の組成を調べ、花粉や胞子、植物化石の情報と照らし合わせながら、過去の植生や生態系の復元に取り組んでいます。
⚗️ 有機物の起源と変化を調べる
植物化石や琥珀に残る有機物を現生の植物や藻類に含まれる成分と比較し、生物に由来する分子化石(バイオマーカー)の構造や組成から、その起源を調べています。琥珀や石炭などに長く保存された有機物の組成や保存状態にも着目し、生物の違いと、分解や続成作用による変化がそれぞれどのように反映されるかを考えます。石炭や石油の形成を含む有機物の変化を、地質時代の炭素循環と結びつけて理解することを目指しています。
⛏️ 野外調査と化学分析
フィールド調査では、地層の重なりや岩石の特徴を観察して記録し、その地質学的な情報とともに試料を採取します。実験室での分析では、測定原理や試料の特性を考慮しながら、抽出から測定、データ解析に至る手法を検討します。現場での観察所見と分析結果を突き合わせ、試料に残る有機物から生物や環境について何がわかるかを考えます。