Molecular fossil biomarkers (Poster)

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2019年12月にVR空間で開催された一般向け学術イベント「Virtural Conference 2019」 に個人名義で参加して、分子化石研究のバーチャルポスター発表をしてきました。その際に作成したポスター画像です。

以下、VR空間でのコミュニケーションについて感じた事をメモしておきます(2021/04/19追記)

VR空間で「距離感」ある学術コミュニケーションを再構築

VR空間にアバターで入って、アバターで訪れる参加者の方々に囲まれながらお話しするのは非常に面白い体験でした。ビデオ会議システムによる口頭発表はすっかり定着して、研究内容を伝えるために必要な要素をかなり充足していると感じる一方で、発表者として (聴講者としても) 聴衆の反応が分かりにくいことが不満でした。雰囲気作りが難しく、片眼をつぶって運転しているような不安があります。その点、VR空間での発表は周囲の反応を身振りや表情から読み取ることもすら可能な場合もあり、将来的に発表の場がVR/AR化することで解決されそうだと期待が持てました。

VR空間(特に 6DoF で立体音響のある環境)で人と話すと、リアルでの会話と同じような「会った実感」が得られます。あの日あの時あの場所でこんな話をしたな〜、というエピソード記憶が強く残るのです。不思議なことに、相手がたとえポリゴンカクカクのアバターであってもそのように感じるのですから、これが通話とは違い時空間を共有するVR空間活用の効能ということになるのでしょう。どれだけ高品質な映像・音響を実現しても相変わらず画面越しになるビデオ会議システムでは到達が難しい領域かもしれません。

VR空間活用のメリットは、個人間での対話において極めて大きく、1対多で聴衆が増えるほどVR環境の制約が増してビデオ会議システム固有の利点が上回る場面が出てきます。学会発表のテンプレートに当てはめると、聴衆が数十人になる講演はビデオ会議有利、10人程度までの懇親会・少人数での打ち合わせはVR空間のメリットが存分に体感できそう...というところでしょうか。6DoF 対応のVR機材を保有する人口はまだまだ少ないため、学術団体の公式イベントが全面的にVR化できるまで暫くかかりそうですが、懇親会やポスター発表といった小規模な場からフルVR化が実現すれば、遠隔参加のメリットを生かしつつ、より密なコミュニケーションができるようになると期待しています。

現時点で解決したいこと、期待すること

  • 時差の問題、VRのリアルな時空間共有における拘束の問題 → VR空間での挙動を記録・再生できるプラットフォームによるオンデマンド化
  • ポスター会場における音声のクロストーク → 距離減衰の設定、同一空間でも音場を分ける方法(ある?)
  • VR空間への資料の「持ち込み」の簡便化 → プラットフォーム側で対応